あいり歯科クリニックの痛みの少ないむし歯治療
歯医者さんが苦手な方にお話をうかがうと、その原因は「治療が痛い」「麻酔注射が痛い」「削る音や振動が怖い」という3つが大半を占めます。歯科治療に苦手意識があるとどうしても治療が遅くなり、神経を抜く大変な治療やかけがえのない歯を抜かなければならなくなることがよくあります。
こうした苦手意識がある方にも安心して治療を受けていただけるよう、当院では痛みを最小限に抑えた治療を行っています。
むし歯は麻酔注射で治療中の痛みを大幅に低減できますが、配慮なく行うと麻酔注射自体が痛いことになってしまいます。当院では、麻酔注射の痛みをなくすために、電動麻酔器を使用し針の刺すチクっとした痛みを最大限少なくしています。こうすることで軽くつねるくらいの感覚になりますから、お子さまでも安心できます。
さらに、麻酔薬の注入スピードなども一定になるようにして、麻酔に関する痛みや不快感をほとんど生じないようにしています。
むし歯の進行について
むし歯は、むし歯の原因菌が食べカスに含まれる糖分から酸を作り、その酸が歯を溶かしていく感染症です。歯にこびり付いたプラーク(歯垢)1グラムには、むし歯の原因菌が億単位で生息しており、日々の歯磨きで落としきれないプラークがあるとむし歯が徐々に進行していきます。
むし歯のやっかいなところは、痛みなどの症状が現れた時にはすでにかなり進行しているケースが多いことです。さらに、治療を受けて神経を抜いている歯では、痛みなく進行するためかなり悪化してからはじめて気付くケースがよくあります。
むし歯はできるだけ早く治療を受けることで、楽に治せます。また、むし歯に侵された部分を治療できれいに取り去らないと再発を繰り返してしまいます。早めに治療を受ければ削る部分も最小限ですみます。歯は残された部分が少なくなるとそれだけ寿命が縮まってしまうため、将来、ご自分の歯をできるだけ残すためにも早めの治療は不可欠です。
ですので、症状が何もない時に定期的な歯科検診を受けていただくことが重要ですが、それが難しい場合もわずかな異変に気付いたらすぐにいらしてください。できるだけ早く進行を食い止めることで、かけがえのない歯を守っていきましょう。
むし歯の症状
C0:脱灰
歯の表面のエナメル質がわずかに溶かされはじめた状態です。削るなどの治療をせず、適切なブラッシングとフッ素塗布で「歯の再石灰化」を促進し、それで治せる可能性があります。
自覚症状はありませんが、歯の表面に白濁や茶色っぽい部分が現れます。
C1:エナメル質のむし歯
歯の表面にあるエナメル質が溶かされている段階です。むし歯菌に侵された部分を削って、詰め物で補修します。
自覚症状はほとんどなく、見た目が黒ずんだことで気付くことがあります。
C2:象牙質のむし歯
エナメル質の内側にある象牙質にまでむし歯が進行しています。むし歯菌に侵された部分を削って、詰め物で補修します。
冷たいものがしみる、痛みが生じることがありますが、無症状の場合もあります。
C3:神経に達したむし歯
エナメル質・象牙質のさらに内側に通っている神経にまで達したむし歯です。むし歯菌に侵された神経をきれいに取り除く根管治療を行って、被せ物で補修します。何もしなくてもズキズキと強い痛みが起こります。基本的には神経を取らない治療を心掛けておりますが、ここまでくると神経を取らなくてはいけません。そうなると治療回数、治療金額が多くなり歯の持ちも悪くなりますのでこうなる前に来院してください。
C4:歯根に達したむし歯
歯の根っこである歯根まで達したむし歯です。表面の見える部分である歯冠はほとんど溶けてなくなっています。
神経が死んでしまっているので痛みがない場合があります。ただし、炎症を起こして歯根部分に膿がたまると激しく痛みます。
ここまでくると、私たちの力ではどうにもできません。一部でも歯を残せる可能性はかなり低く、ほとんどのケースで抜歯が必要になります。抜歯後は、入れ歯・インプラント・ブリッジなどで補修し、噛む機能を回復させます。
歯の神経を残すための治療
歯の神経(歯髄)はむし歯治療でどうしても抜かなければいけない場合もありますが、当院ではできるだけ残せる治療を心がけています。歯の神経である歯髄は歯へ酸素や栄養分を届ける役割を持っているため、これがなくなると歯は残りますが、死んだような状態になってしまうからです。
これは木で例えるととてもわかりやすいと思います。木は根から栄養分を吸い上げて成長し、葉を茂らせて花を咲かせ、実を付けます。木に栄養を届ける部分が空洞になってしまうと、木は枯れてしまいますが、根が周囲の土で支えられているのですぐには倒れません。ただし、枯れた木はもろくなっているため、強風などにさらされるなどの拍子に折れてしまいます。歯もこうした木と同じで、根にある歯髄が栄養を届けているため、歯髄を失ってしまうともろくなり、固いものを噛んだ時などにヒビが入ったり砕けたりしてしまいます。
歯髄、つまり神経を残しておくことは、歯を守るためにとても重要なのです。そこで当院では、患者さまの歯の状態を正確に診断した上で、可能であれば3Mix法やレーザーなどを使いできるだけ神経を残す治療を心がけています。
施術名 | 3Mix法 |
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説術の説明 | 3種類の抗生物質と抗菌剤を混合して使用します。 根管内の細菌を殺菌し、炎症を抑制することを目的とします。 |
価格 | 3300円 |
治療期間・回数 | 1日・1回 |
副作用・リスク | 痛み・咬合時痛・冷温水痛・抜歯する場合は腫脹や出血や神経麻痺などを生じる事があります。 麻酔を行う場合、アナフィラキシーショックを生じるリスクがあります。 場合により歯の神経の治療をします。 |
詰め物・被せ物について
むし歯治療で削った部分を補うための詰め物や被せ物には、さまざまな種類があります。 保険適用の素材では銀歯があります。安価という大きなメリットがある反面、見た目や耐久性、精度、そして金属アレルギーなどのデメリットもあります。保険適用は使える素材が限られていますが、保険適用外の自費治療では使う素材に制限がありません。そのため、審美性、機能性、耐久性、精度、そして身体に優しいなど、患者さまのご希望に合わせた幅広い治療が可能になります。その後のケアやメンテナンスにも左右されますが、当院ではコストパフォーマンスもしっかり考慮した上で納得できるものをお選びいただけるようにしています。当院で取り扱っている保険適用外の素材については、審美歯科のページで素材別の特徴やメリットとデメリット、料金についてくわしくお伝えしていますので、参考にしてください。
今後むし歯にならないために
むし歯が痛くて眠れない、食事もままならない、大事な試験や面接、会議などに集中できないといったつらい経験を、当院では患者さまに二度と味わってほしくないと思っています。そのため、当院では治療後に再びむし歯でお悩みになることがないよう、患者さまに合わせた予防方法を丁寧にご指導しています。ただ、虫歯にしない為には患者様との二人三脚です。一緒にお口のケアをしていくことで再発しにくくなります。
むし歯は、口内に生息しているむし歯の原因菌の数、歯ブラシを使った磨き方、食事の回数、フッ素の使用状況、これまでのむし歯経験、唾液の質や量、唾液緩衝能、歯間ブラシやフロスの使用など、多くの要素がからみあって発生します。歯磨き指導を受けてがんばって手入れをされていてもむし歯になるケースがありますので、当院では口内の状態をしっかり把握して、それに合わせた適切な処置やご指導を行うことで効果的な予防につなげています。
歯磨きをしているのにむし歯を再発しやすい方も、お気軽にご相談ください。